今月の主題 肝硬変と肝癌
肝癌の診断
画像診断
坂口 正剛
1
1福岡大学医学部・第1内科
pp.1592-1597
発行日 1987年9月10日
Published Date 1987/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221094
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近年,肝癌の診断に占める画像診断の重要性が高く評価されている.事実,教室における成績では,108例の肝細胞癌(HCC)のうち75例が画像診断により初めてその存在が疑われている1).この高い評価は,一つには診断装置の改良に負うところが多い.
本邦における各種画像診断装置の製品化の歴史をみると,核医学(RI)におけるシンチレーションカメラが1963年,超音波(US)の電子スキャナーが1976年,全身性computed tomography(CT)装置が1978年,magnetic resonance imaging(MRI)が1983年と,つい最近のことである.
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