今月の主題 腎疾患—最近の展開とトピックス
研究のトピックス:腎とホルモン
ビタミンD
松本 俊夫
1
1東京大学医学部・第4内科
pp.1808-1809
発行日 1985年10月10日
Published Date 1985/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219977
- 有料閲覧
- 文献概要
活性型ビタミンDとしての1,25水酸化ビタミンD〔1,25(OH)2D〕が同定されて以来,ビタミンDの代謝経路,代謝調節機構,1,25(OH)2Dの作用,さらにはその他数多くの代謝産物の同定および作用などに関する研究が著しい進展をみた.さらに,1,25(OH)2Dの受容体が腸管,腎,骨といった古典的な標的臓器のみならず,数多くの組織に存在すること,1,25(OH)2Dがカルシウム(Ca)代謝調節作用のみならず,各種の細胞の分化や,免疫系細胞の機能にも影響を及ぼすことなども近年明らかになってきた.そこで本稿では,ビタミンDの代謝調節および作用について概説するとともに,これらのトピックスについても触れてみたい.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.