今月の主題 内分泌疾患の新たな展開
トピックス
遺伝子工学と成長ホルモン
高野 加寿恵
1
1東京女子医科大学内分泌総合医療センター・内科
pp.458-459
発行日 1985年3月10日
Published Date 1985/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219671
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1979年,米国のGoeddelらは,大腸菌のプラスミドにヒト成長ホルモンの遺伝子を入れて,大腸菌にヒト成長ホルモンを生成させることに成功した(図1).この際,191個のアミノ酸からなるヒト成長ホルモンのペプチド鎖のN末端にメチオニンのコードをつけてプラスミドに入れなければならないので,作成された成長ホルモンは192個のアミノ酸より成るもので,methionyl-hGH(m-hGH),あるいは,biosynthetic-hGH(b-hGH)と呼ばれている.現在では米国のGenentech社とスウェーデンのKABI社で作製精製している.
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