臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅸ.膵外分泌機能検査
145.糞便キモトリプシン
田内 一民
1
Kazutami Tauchi
1
1順天堂大学医学部・臨床病理学
pp.2446-2447
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219466
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異常値を示す疾患(表1)
キモトリプシンは,膵液由来のキモトリプシノーゲンが腸内で活性化されるペプチダーゼ(EC. 3444)である.血中ではα1-アンチトリプシンにより阻害され,活性を測定することができない.糞便中のキモトリプシン活性測定は膵外分泌機能の良否をみる目的で,欧米ではとくに慢性膵炎患者の多いことから開発されたものである.
異常値を示す疾患は表1のとおりであるが,筆者らの経験では表2のごとく多種多様の病名があがった.
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