臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅹ.内分泌機能検査
146.血漿ACTH
吉見 宏樹
1
,
松倉 茂
2
Hiroki Yoshimi
1
,
Shigeru Matsukura
2
1国立循環器病センター・内科
2京都大学医学部・病態栄養部
pp.2450-2452
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219467
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ACTHの分泌を支配するACTH放出因子(CRF)の存在は古くから知られていたが,最近になってその全アミノ酸配列が明らかになった.間脳—下垂体—副腎皮質系の異常を正確に把握するためには,血漿コルチゾール,ACTHおよびCRFの三者が測定できればよいが,血漿CRFの測定が困難であるため血漿コルチゾールおよびACTHの両者の測定で臨床的には十分足りる.血漿ACTHは市販されているACTH測定用キットを使用すれば容易に測定できる.実際,血漿ACTHの測定値が間脳—下垂体—副腎皮質系疾患の診断や治療に利用されることも多くなった.
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