特集 アイソザイム検査
II.各論
34 キモトリプシン
菅野 健太郎
1
Kentaro SUGANO
1
1東京大学医学部第三内科
pp.1434-1438
発行日 1988年10月30日
Published Date 1988/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913825
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キモトリプシンは膵臓で不活性前駆体キモトリプシノーゲンとして合成,分泌されトリプシンによる限定分解を受けて活性化される蛋白質分解酵素の一種で,同じく膵から分泌されるトリプシンやエラスターゼなどとともにセリンを活性中心に有するセリンプロテアーゼに分類される.一般的にはチロシン,フェニルアラニンなど芳香族アミノ酸のカルボキシル基を含むペプチド結合をよく水解するエンドペプチダーゼとして働くが,これらのアミノ酸エステルやアミドも加水分解することができる(図1).
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