今月の主題 膠原病—最新の知識
膠原病関連疾患
Shulman症候群
吉田 浩
1
Hiroshi Yoshida
1
1福島県立医科大学・第2内科
pp.1582-1583
発行日 1984年9月10日
Published Date 1984/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219215
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1974〜1975年,Shulmanは四肢に強皮症様皮膚病変と皮下硬結が比較的急速に発現し,末梢血では好酸球増多とγグロブリンの上昇がみられ,組織学的に筋膜の肥厚と単核球浸潤の認められた症例を"Diffuse fasciitis with eosinophilia"として報告した1).このような症例に対して,Rod-nanらはEosinophilic fasciitisの名称を冠し2),Sclerodermaのなかの1型とみなした,一方,本疾患の最初の記載者,Shulmanの名を付し,Shul-man症候群とも呼ばれ,progressive systemicsclerosis(PSS)との明らかな相違点からも,その疾患独立性が提唱され,今日まで約80例の報告がなされている.
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