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ベッドサイド 臨床医のための臨床薬理学マニュアル
キニジン
Quinidine
越前 宏俊
1
,
辻本 豪三
2
,
石崎 高志
3
1ボン大学
2山梨医科大学
3国立病院医療センター
pp.1492-1497
発行日 1984年8月10日
Published Date 1984/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219189
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不整脈の至適な治療は,心筋梗塞急性期の死亡率を減少させ1),虚血性心疾患に不整脈を併発している患者では心筋梗塞の発生を減少させる2).しかし,多くの抗不整脈剤は,有効治療域(therapeutic window)が狭く3),またその副作用はたびたび致死的であるから,臨床薬理学の知識に基づく投与計画の作製が必要である.しかしながら不整脈の治療は薬物のみによるものではないことを忘れてはならない.臨床医はまず,その不整脈を増悪または誘発している治療可能な原因を捜し,これを是正するべく務めなくてはならない.心筋の自動能(automaticity)を亢進させる以下の因子4)を常にチェックしよう.
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