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ベッドサイド 臨床医のための臨床薬理学マニュアル
クロラムフェニコール
Chloramphenicol
越前 宏俊
1
,
辻本 豪三
2
,
石崎 高志
1
1国立病院医療センター・臨床薬理学
2山梨医科大学・薬理学
pp.1287-1293
発行日 1985年7月10日
Published Date 1985/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219851
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クロラムフェニコール(Chloramphenicol)は細菌感染に対する化学療法の歴史の中で,1950年代始めに最初に現れたbroad spectrumな抗生物質であった.クロラムフェニコールは,グラム陽性および陰性の好気性,嫌気性菌,さらにリケッチア,クラミジアに対して有効(一般にbacteriostatic)である1).クロラムフェニコールの臨床上の使用頻度は,1950年代から1960年代にかけての,同薬物に起因すると考えられる重篤な副作用(Aplastic anemia,Gray baby syndrome)の報告と,より新しい世代の抗生物質の登場によって一時激減した.
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