Japanese
English
症例報告
硫酸キニジンによる薬疹の1例
A case of drug eruption due to quinidine sulfate
大沼 すみ
1
,
山本 紫
1
,
宮川 加奈太
1
,
池澤 善郎
1
Sumi ONUMA
1
,
Yukari YAMAMOTO
1
,
Kanata MIYAKAWA
1
,
Zenro IKEZAWA
1
1横浜市立大学医学部附属浦舟病院皮膚科
1Department of Dermatology, Urafune hospital of Yokohama City University
キーワード:
硫酸キニジン
,
薬疹
,
ジソピラミド
Keyword:
硫酸キニジン
,
薬疹
,
ジソピラミド
pp.245-247
発行日 1996年3月1日
Published Date 1996/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901794
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48歳,男.僧帽弁閉鎖不全症のため当院第1外科にて僧帽弁置換術を施行した.術後3日目より硫酸キニジンを300mgより内服投与開始された.内服2ヵ月半後より,全身に瘙痒を伴う紅斑出現.口腔内粘膜疹も認められた.当科に入院し,ベタメタゾン点滴静注にて皮疹は徐々に軽快した.10%硫酸キニジンのパッチテスト陽性.同時に四肢,体幹,顔面に紅斑のflare upが見られた.キニジン原末で希釈系列を作成して2回目のパッチテストを施行し,5%〜0.05%濃度で陽性と判定した.同時に行った10%ジソピラミドのパッチテストも陽性であった.UVA照射によるパッチテスト反応の増強は見られなかった.
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