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ベッドサイド 臨床医のための臨床薬理学マニュアル
シメチジン
Cimetidine
辻本 豪三
1
,
越前 宏俊
2
,
石崎 高志
2
1山梨医科大学・薬理学
2国立病院医療センター・臨床薬理学
pp.1472-1477
発行日 1985年8月10日
Published Date 1985/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219893
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今回でこのシリーズも終了することとなった.まだまだ取り上げなければならない薬物は多いが,筆者らはシメチジンCimetidine(商品名:タガメット)を選んだ.その目的とするところは,この薬物自身は後述するように,安全域が広く,比較的副作用発現も少なく,それ故に,一般に頻回に処方されやすく(米国では第7番目に多く処方されている薬物である),他剤と併用される可能性がきわめて高く,それ故薬物相互反応を生ずる機会の多い薬物であるからであり,事実,各種薬物との薬物相互作用が臨床上問題とされている.
薬物相互作用の発現するメカニズムは,大きく分けて,(1)調剤学上の配合不能(pharmaceutical incompatibility) (2)薬物動態相で生ずる薬物相互作用(pharmacokinetic drug interaction) (3)薬力学相で生ずる薬物相互作用(pharmacodynamic drug interaction)の3つに分類することができる(詳しくは文献1参照).
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