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ベッドサイド 臨床医のための臨床薬理学マニュアル
リドカイン
Lidocaine
辻本 豪三
1
,
越前 宏俊
2
,
石崎 高志
3
1山梨医科大学
2ボン大学
3国立病院医療センター
pp.1650-1658
発行日 1984年9月10日
Published Date 1984/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219226
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リドカインは現在,心室性心頻拍,心室細動の治療,また急性心筋梗塞に伴う心室性期外収縮に対しCCUでは予防的に投与される(予防的投与の有効性はいまだ確定していないが).臨床上,頻用される抗不整脈薬であり,他の抗不整脈薬同様に,その効果および中毒とその薬物血中濃度は良い相関がある.その至適有効血中濃度域は狭く,中毒はしばしば重篤でかつその頻度も少なくない.中毒を避け,有効で安全な治療のために,薬物動態理論に基づく至適投与が必要とされ,それは特にこの薬物では直接の救命に通じる.
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