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ベッドサイド 臨床医のための臨床薬理学マニュアル
アミノグリコシド
Aminoglycosides
越前 宏俊
1
,
辻本 豪三
2
,
石崎 高志
3
1ボン大学
2スタンフォード大学
3国立病院医療センター
pp.716-723
発行日 1984年4月10日
Published Date 1984/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219006
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アミノグリコシド系抗生物質(Aminoglycosides)はグラム陰性菌に対して殺菌性(bactericidal)があり,またその効果はβ-ラクタム系の抗生物質(ペニシリン,セファロスポリン)と相乗効果があるので,グラム陰性菌による重症感染症に対して日常,最も広く使用されている薬物である.
一方,このグループに属する薬物はみな腎毒性,第8神経毒性を有し,かつ治療域と中毒域との差が血中濃度においてきわめて小さく,また患者間での薬物動態値が主として腎機能の差により大きく異なるので,投与量設計と血中濃度測定による治療の至適化における臨床薬理的アプローチの比重が最も高い薬物である.
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