今月の主題 酸塩基平衡の異常
臨床での酸塩基平衡異常
原発性尿細管性アシドーシス
木野内 喬
1
,
長谷川 光俊
1
,
清水 直容
1
Takashi Kinouchi
1
,
Mitsutoshi Hasegawa
1
,
Naokata Shimizu
1
1帝京大学医学部・第1内科
pp.844-845
発行日 1984年5月10日
Published Date 1984/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219034
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尿細管性アシドーシス(renal tubular acidosis,RTA)は尿細管におけるH+あるいはHCO3-の輸送の障害により代謝性アシドーシスをきたす疾患で,原則として糸球体の障害はみられない.
種々の原因によって惹起されるが,明らかな原因疾患を認めず,先天性と考えられるものを原発性尿細管性アシドーシスという.遺伝性が証明されることが多いが,散発性(sporadic)のものもある.
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