講座 図解病態のしくみ びまん性肺疾患・1【新連載】
気道病変の機能障害—気道の解剖学的特徴,気道病変に関する機能検査
堀江 孝至
1
Takashi Horie
1
1日本大学医学部・第1内科
pp.149-156
発行日 1984年1月10日
Published Date 1984/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218872
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連載にあたって
今回,呼吸器疾患について連載で解説するように依頼をうけた.すでに多くの成書があり,またいろいろの雑誌で呼吸器疾患について様々の企画で解説がなされており,正直なところテーマの選択に悩まされた.いろいろ検討した上で,この連載ではびまん性肺疾患をとりあげることとした.
びまん性肺疾患はその病変のおこる部位によって,1.気道病変,2,実質病変,3.間質病変,4.血管病変,に大きく分けて考えることができる.これら各領域が選択的にびまん性に傷害された場合,患者は種々の訴えで受診するが,呼吸機能検査,X線所見などを総合的に判断すれば,病変が肺内のどの部分にあるのかを推察することはかなり可能である.
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