今月の主題 肺機能検査から疾患肺へ
病変部位と機能検査
気道病変
佐々木 孝夫
1
Takao SASAKI
1
1東北大学医学部・第1内科
pp.2034-2037
発行日 1981年12月10日
Published Date 1981/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217529
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気道系の第1の役割は,導管としての役割で,ガスを流すことでその目的を達成する.したがって,どれだけガスが気道系を流れるかが気道系の具体的な機能の問題となる.しかし,気道系自身はガスを流す駆動力をもっていず,むしろ気道系はガスの流れを規制する側にある.
導管の気流を規制する性質は,直接的規制機構のいかんをとわず,次の2つの方法で数量化される.すなわち,
1)ある特定の駆動圧での気流量
2)ある特定の気流量を流すのに必要な駆動圧,すなわち,気流抵抗
の2種類の検査で検討される.
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