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第5土曜特集 内視鏡医学のすべて――各領域における診断・治療の進歩
呼吸器
中枢気道病変の診断
Diagnosis of central airway lesions
内村 圭吾
1
Keigo UCHIMURA
1
1国立がん研究センター中央病院内視鏡科(呼吸器),産業医科大学医学部呼吸器内科学
キーワード:
気管支鏡
,
自家蛍光気管支鏡(AFB)
,
狭帯域光観察(NBI)
,
直視下生検
,
クライオ生検
Keyword:
気管支鏡
,
自家蛍光気管支鏡(AFB)
,
狭帯域光観察(NBI)
,
直視下生検
,
クライオ生検
pp.1198-1203
発行日 2023年9月30日
Published Date 2023/9/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu286141198
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中枢気道病変の診断は,気管支鏡手技の基本である.しかし,近年の中心型肺癌の激減により,末梢肺病変からの検体採取,あるいは肺門・縦隔病変からの超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)が気管支鏡の主な役割となりつつある.特に若手医師は中枢気道病変の診断や対応の経験が少ないため,異常所見を見すごさないように注意が必要である.中枢気道病変では,通常の白色光観察に加え,自家蛍光気管支鏡(AFB)や狭帯域光観察(NBI)を併用することで病変をより明瞭に観察することができる.加えて,日ごろから日本呼吸器内視鏡学会の気管支鏡所見分類に沿って形態を把握し,病変の主座を意識しながら生検を行うことは確実な診断につながる.本稿では,中枢気道病変の診断で注意すべき点と実際の検体採取方法について概説する.
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