境界領域 転科のタイミング
潰瘍性大腸炎
小山 真
1
,
畠山 勝義
1
,
武藤 輝一
1
Shin Koyama
1
,
Katsuyoshi Hatakeyama
1
,
Terukazu Muto
1
1新潟大学医学部・第1外科
pp.127-132
発行日 1984年1月10日
Published Date 1984/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218870
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
昭和48年より50年までの3年間,厚生省特定疾患潰瘍性大腸炎調査研究班による全国的検討が行われた結果,本邦における潰瘍性大腸炎(UC)の発生状況,臨床経過などが明らかにされる一方,診断基準や薬物療法の規準1)が定められて内科的治療法の限界や手術適応2〜4)などが次第に明確にされつつある.
さらにそれに加えて,ちょうどその頃米国より本邦へ導入された完全静脈栄養(TPN)や成分栄養法(ED投与)などのhyperalimentationの技術が広く普及してきたことによって,UCに対する薬物療法や手術の効果が高められるようになったことは大きな進歩といわねばならない.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.