臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
VIII.血液・造血器疾患
問題となるケースの治療
167.中枢神経白血病
藤本 孟男
1
Takeo Fujimoto
1
1愛知医科大学・小児科
pp.2460-2461
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218708
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症例
10歳,女児の急性リンパ性白血病(ALL)で,4年間の完全寛解後に中枢神経(CNS)白血病を発症した.methotrexate(MTX)15mg/m2とhydrocortisone(HDC)50mg/m2の週2回髄注(合計4回)に続き,頭蓋に2,400radsの放射線照射と6週毎のMTX,HDCの髄注によりCNS-寛解を続けていた.1年後に急激な体重増加(88kg),無月経,頭痛が生じ,CNS-白血病が再発した.著明な肥満のため腰椎穿刺がきわめて困難であった.
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