症例
Cushing症候群を呈した急性リンパ性白血病中枢神経系再発の1例
永野 史翔
1
,
宮澤 真理
1
,
濱本 諒
1
,
浦田 奈生子
1
,
所谷 知穂
1
,
西内 律雄
1
1高知医療センター小児科
キーワード:
急性リンパ性白血病
,
中枢神経系再発Cushing症候群
Keyword:
急性リンパ性白血病
,
中枢神経系再発Cushing症候群
pp.1943-1946
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000705
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小児急性リンパ性白血病(ALL)の治療成績は著しく向上したが,現在でも中枢神経系(CNS)再発は課題として残っている.日本小児白血病研究会のALL-02研究(2002~2008年)では,CNS単独再発は1.1%,CNSと骨髄の複合再発は1.0%みられた1).CNS再発予防法として,頭蓋放射線照射は重篤な晩期合併症があることから適応例の縮小に向かい,髄注や全身治療の強化が行われ,頭蓋放射線照射を全廃した治療研究も報告されるようになった.現代の治療研究では,高危険群では髄注の回数は16~25回にのぼる.
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