臨床メモ
クロラムフェニコール(CP)の使用法
北原 光夫
1,2
Mitsu Kitahara
1,2
1東京都済生会中央病院・内科
2慶応義塾大学医学部・内科
pp.2024
発行日 1983年11月10日
Published Date 1983/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218538
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クロラムフェニコール(chloramphenicol=CP)は一時期各国で乱用されていた.その結果再生不良性貧血のような重症な副作用の出現をみて,突然,使用されなくなった抗生物質である.しかしもう一度,この抗生物質の使用法について考えてみたい.
CPはCP palmitate経口用とCP succinate静注用があり,いずれも25mg/kgの投与で20〜30μg/mlの血中濃度を得られる.しかし,筋注では血中濃度が前の2投与法に比較して十分上昇しないので,筋注による投与は避けるようにする.
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