Japanese
English
綜説
野兎病性リンパ腺炎のクロラムフェニコール療法
Chloramphenicol Treatment of Tularemic Lymphadenitis
大原 甞一郞
1
,
佐藤 充男
1
Shoichiro OHARA
1
,
Mitsuo SATO
1
1福島市大原綜合病院研究室
1Laboratory of Ohara Hospital, Fukushima
pp.183-186
発行日 1954年4月20日
Published Date 1954/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201403
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自然感染野兎病の大部分はリンパ腺炎を主訴としてくるもので,従つてその治療のねらうところは野兎病性リンパ腺炎の治療ということになる.ストレプトマイシン(以下ストマイ)がそれに卓効あることは比較的知られており,我々もその効果について東北外科集談会席上で数回述べたことがあつた.今回は偶々特にグラム陰性菌に有効なクロラムフエニコール(以下クロラム)を本病に使用してみたところ,全身症状は勿論,腫脹リンパ節にもストマイに劣らず著効を示したので,その症例を報告し,それを裏付ける動物実験や試験管内菌発育阻止力の検査成績を述べたい.
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