今月の主題 免疫からみた腸疾患
腸疾患とHLA
炎症疾患
井上 幹夫
1
,
守田 則一
1
Mikio Inoue
1
,
Norikazu Morita
1
1福岡大学医学部・健康管理学
pp.236-237
発行日 1983年2月10日
Published Date 1983/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218147
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HLAはヒトの第6染色体短腕上に存在し,HLA-A,B,C,D/DRlocusが知られている.これらHLAと疾患との相関に関する報告は,一般に自己免疫疾患における疾患感受性に関連し研究がなされてきた.腸疾患で,HLAとの相関がはっきりしているのは潰瘍性大腸炎(以下UC)における報告が主なものである1〜3).したがって,本稿ではUCにおける筆者らの研究を中心に述べることでその責を果たしたいが,詳細は筆者らの総説を参照されたい4).
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