今月の主題 免疫からみた腸疾患
腸疾患の臨床
腸癌
漆崎 一朗
1
,
新津 洋司郎
1
Ichiro Urushizaki
1
,
Yoshiro Niitsu
1
1札幌医科大学・第4内科
pp.232-234
発行日 1983年2月10日
Published Date 1983/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218146
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大腸癌にかぎらず,一般に癌患者が自己の悪性腫瘍を免疫学的に認識するためには,まず第1にその腫瘍に癌特異抗原(tumor specific antigen;TSA)または癌関連抗原(tumor associatedantigen;TAA)が明確に存在する必要がある.
大腸癌のTSAあるいはTAAについてはその存在が早くから想定されていたが1),最近になってmonoclonal抗体法をはじめとする抗原分析の手法が発達し,具体的な物質としてとらえられるようになった2).その結果,臨床面では免疫診断への応用が可能となりつつある.
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