今月の主題 リハビリテーションの現況
症候とリハビリテーション
視覚障害
中島 章
1
,
赤松 恒彦
1
Akira Nakajima
1
,
Tsunehiko Akamatsu
1
1順天堂大学医学部・眼科
pp.472-474
発行日 1982年3月10日
Published Date 1982/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217679
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視覚障害者のリハビリテーションには視力障害,視野障害,明暗順応障害,色覚障害,立体覚障害などを含むが,今回は視力障害,視野障害者を対象としたリハビリテーションを中心に述べてみたい.
視覚障害リハビリテーションの大きな特徴は,他のリハビリテーションと異なり,機能回復がほとんど望めない状態に対するリハビリテーションであることである.すなわちリハビリテーションそのものが代行感覚の訓練,補装具による感覚代行,および補強などである.視覚機能を発達させるためのリハビリテーションとしては,乳幼児における斜視弱視,屈折性弱視に対する視能訓練がある.このために視能訓練士が養成され,眼科の診療の中で視能訓練が行われている,今回は視能訓練にはふれない.
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