今月の主題 膠原病—最近の考え方
膠原病の臓器病変のみかた
呼吸器病変
中山 昇二
1
Shoji NAKAYAMA
1
1国立療養所村山病院
pp.1002-1004
発行日 1981年6月10日
Published Date 1981/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217210
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膠原病は全身の血管,結合織をおかす系統疾患であり,肺も,血管,結合織に富む臓器であるので,膠原病諸疾患の経過中に,肺にも膠原病固有の炎症過程に基づく病変が生ずることが当然考えられる.事実,膠原病の呼吸器病変の頻度は高く,診断上も重要である.
そこで膠原病6疾患の肺,胸膜,心膜病変につき胸部X線像を中心に診断のポイントについて述べる.また膠原病の胸部X線像は必ずしも特異的な像を示さないので,これと鑑別すべき疾患について検討したい.
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