内科医が診る関節リウマチ State of Art
臓器合併症に対する対処法 呼吸器病変
高瀬 薫
1
,
石ヶ坪 良明
1横浜市立大学 大学院医学研究科病態免疫制御内科
キーワード:
Methotrexate
,
関節リウマチ
,
気道感染
,
気道疾患
,
胸膜炎
,
細気管支炎-閉塞性
,
リウマトイド結節
,
Etanercept
,
Infliximab
,
Leflunomide
,
肺炎-間質性
,
Tocilizumab
Keyword:
Etanercept
,
Infliximab
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Bronchiolitis Obliterans
,
Methotrexate
,
Respiratory Tract Diseases
,
Respiratory Tract Infections
,
Pleurisy
,
Rheumatoid Nodule
,
Lung Diseases, Interstitial
,
Leflunomide
,
Tocilizumab
pp.675-679
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009143423
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関節リウマチ(RA)に併発する呼吸器合併症は、主要な生命予後規定因子の一つであり、疾患自体が原因で生じる病変と、治療薬が直接の原因で生じる薬剤性肺障害や、治療薬による免疫抑制の結果として生じる感染症などの二次性病変に大別される。近年開発された炎症性サイトカインを治療標的とした生物学的製剤は、既存の抗リウマチ薬(DMARDs)抵抗性の患者にも関節破壊の進行を抑制するが、使用にあたっては感染症をはじめとする重篤な副作用への細心の注意が必要である。二次性病変の診断は、疾患自体との鑑別が困難なことも多く、臨床像・画像・検査所見などを総合的に判断することが重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009