今月の主題 膵と胆道疾患
診断のすすめ方
膵・胆道系の悪性腫瘍
久保 勝彦
1
,
田辺 正也
2
Katsuhiko KUBO
1
,
Masaya TANABE
2
1北野病院・内科消化器部
2北野病院・放射線科
pp.1338-1340
発行日 1980年9月10日
Published Date 1980/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216663
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はじめに
胃を中心として消化管の悪性腫瘍の診断は,二重造影法や内視鏡を駆使して,きわめて高い水準に到達している.これに引き続いて,膵・胆道系の腫瘍に対しても新しいME機器を利用した発展が,はなばなしく報ぜられはじめた.
ただこれらの画像診断法,すなわちCTスキャンや超音波診断法を数年以上も前から導入しているアメリカにおいても1),膵癌診断後の初年度死亡率は90%以上といわれ,この面の治療への寄与はみるべきものがないというのが現状である2).
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