今月の主題 消化器疾患の治療法—1994年の再評価
膵・胆道系疾患
悪性腫瘍による胆道閉塞
門田 俊夫
1
1新東京病院外科
pp.148-151
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902563
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ポイント
●胆道ドレナージ法の呼称にはそれぞれPTCD,ERCPなどの略号が用いられややこしいが,これらは半ば『公用語』であるため,それぞれをきちんと整理して,理解しておく必要がある.
●さらにドレナージ法を内痩術,外痩術に分類して,それぞれの利点,欠点を理解することも必要である.
●手術前の一時的減黄術の是非に関しては,議論が分かれている.現時点での大勢は,単なるbypass手術では減黄術は必要ない.肝臓切除を要する手術や,低アルブミン,腎機能不全,胆道感染が疑われる場合には,術前の減黄を2〜4週間行う.
●切除不能癌に対するドレナージ法の選択は,個々の症例に応じ,quality of lifeの向上を第一目標とする.
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