今月の主題 膵と胆道疾患
診断のすすめ方
胆石・胆嚢炎のみかた
松崎 松平
1
Shohei MATSUZAKI
1
1東海大学医学部・第3内科
pp.1342-1343
発行日 1980年9月10日
Published Date 1980/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216664
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胆石症(胆嚢結石,総胆管結石)の存在は,その結石の性状を問わず,激しい上腹部疝痛の原因として最も多いものである.さらに重篤な病態である急性胆嚢炎や胆管炎の約90%も,胆石の存在が原因とされている.その存在が比較的無症候性に慢性経過を示していることも少なくないが,やはり疝痛や炎症を惹起する準備状態であり,また長期的には胆道癌発生の原因となることも考えられている.よって反復検査による経過観察を必要とする重要な問題であるが,本項では適切な治療方針を迅速に決定することがきわめて重要な急性発作のみかたについて述べる.
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