臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
VI.内分泌疾患
1.間脳・下垂体疾患の治療
尿崩症治療の進歩
斉藤 寿一
1
1自治医大・内分泌代謝科
pp.2004-2006
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208232
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はじめに
下垂体後葉のアルギニンバゾプレシン(AVP)の欠乏に起因する尿崩症の治療としては,持続性AVP製剤であるタンニン酸ピトレッシンによる補充療法が長くもちいられてきたが,近年各種の経口尿崩症治療剤の使用が可能となり,本症治療は新たな局面をむかえた.さらに最近,Desamino-8-d-arginine vasopressin(DDAVP)が,点鼻剤として尿崩症治療にきわめて有効であることが示され,近い将来に,本症治療の第一選択となるものと考えられる.これらの現状をふまえて,諸種治療法の選択と組み合わせての方法が今後の重要な課題となっている.
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