臨時増刊特集 診断基準とその使い方
XII.癌
卵巣腫瘍
寺島 芳輝
1
1慈恵医大産婦人科
pp.2225-2229
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207645
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はじめに
一口に卵巣腫瘍といっても,多種多様の腫瘍の発生することは周知のとおりである.したがって,下腹部に腫瘤を触知した場合,①それが卵巣腫瘍であるか否か,②卵巣腫瘍であるならば腫瘍の種類ならびにその性状,③いかなる検査,診断基準で良,悪性を鑑別するか,④摘出標本の病理学的診断基準などの問題が生ずる.それゆえ,卵巣腫瘍を理解していただくために,はじめに腫瘍の発生と分類について述べ,以下,本特集の執筆要領に従って記述したいと思う.
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