演習・放射線診断学 シンチグラム読影のコツ・10
膵シンチグラム
彌富 晃一
1
,
鈴木 謙三
1
,
盛山 眞行
2
,
木下 文雄
3
1都立駒込病院放射線科
2都立広尾病院内科
3都立大久保病院放射線科
pp.580-587
発行日 1979年4月10日
Published Date 1979/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215850
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はじめに
膵癌は消化器の癌の中で,最も死亡率の高いものの一つです.それにもかかわらず,胃癌,肺癌のように早期診断,早期治療がなかなかむずかしく,診断法の進歩が待たれています.
膵臓癌の診断が遅くなる理由の一つに,自覚症状が一定でないことがあげられます.食欲不振,腹痛または背部痛,黄疸,原因不明のやせなどがありますが,いずれも特異的なものでなく,このため他の病気と誤診して,いたずらに検査,加療を受け,時間を空費することが多いためです.
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