今月の主題 胆道疾患—診療の実際
胆のう癌と胆管癌
早期発見の可能性
大藤 正雄
1
,
唐沢 英偉
1
,
大野 孝則
1
1千葉大第1内科
pp.212-213
発行日 1976年2月10日
Published Date 1976/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206421
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胆のう癌と胆管癌は全悪性腫瘍の4〜5%を占め,稀な疾患ではない.従来は早期診断が難しく,外科療法の成績も芳しくない.最近は経皮的あるいは内視鏡的胆道造影,腹部血管造影など,X線診断法の進歩により,胆のう癌,胆管癌の存在診断にとどまらず,病変の進展状態の診断も可能となり,確実な診断に基づく外科治療が行われつっある.肝門部胆管癌や胆のう癌の診断,治療にはなお解決すべき問題が残されているのであるが,他の部位における胆管癌では,手術例の著しい増加と良好な治療成績が報告されつつある.
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