図譜・消化器病の超音波診断 他検査法との対比による症例の検討・最終回
リニア電子スキャンによる検査のすすめ方と鑑別診断が問題とされた非消化器疾患
大藤 正雄
1
,
土屋 幸浩
1
,
税所 宏光
1
,
木村 邦夫
1
,
唐沢 英偉
2
,
守田 政彦
1
,
五月女 直樹
1
,
江原 正明
1
,
高橋 法昭
1
,
野口 武英
1
,
木村 道雄
1
,
松谷 正一
1
,
大野 孝則
1
1千葉大第1内科
2国立横浜東病院内科
pp.2268-2272
発行日 1979年12月10日
Published Date 1979/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216337
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はじめに
消化器疾患の超音波検査は肥満者にみろれる映像の不鮮明や消化管ガスによる映像障害どの問題点をのぞけば,ほとんどの場合に被検者に野痛を与えず簡便な操作で映像を得ることができる.肝・胆道および膵の疾患について同時に1回の検査で診断のすすめられることも大きな長所である,また急性腹症などで消化管以外の腹部臓器についても検査をすすめ鑑別診断に役立てることができる.その際,とくにリニア電子スキャンは迅速・簡便な操作によって有用性が高い.
消化器疾患の診断におけるリニア電子スキャン応用の特徴を従来の複合コンタクトBスキャンと比較すると次のような点をあげることができる.
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