図譜・消化器病の超音波診断 他検査法との対比による症例の検討
胆道疾患における超音波診断—X線造影との対比による
土屋 幸浩
1
,
大藤 正雄
1
,
五月女 直樹
1
,
唐沢 英偉
2
,
大野 孝則
1
,
税所 宏光
1
,
木村 邦夫
1
1千葉大第1内科
2国立横浜東病院内科
pp.572-579
発行日 1979年4月10日
Published Date 1979/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215849
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はじめに
胆道疾患の診断はX線造影を主体に行われてきた.X線診断はスクリーニングから精密検査まで,病状に応じて適宜選択して行え,また病変の全体像が把握できるなどの利点があり,胆道疾患における基本的診断法といえる.
一方,最近になり超音波診断装置の開発進歩は目覚ましく,とりわけ実時間で簡便に病像を表示できる電子スキャンの出現は,消化器病診断に大きな進歩をもたらした.電子スキャンを胆道疾患の診断に応用することにより,次のような利点を見出せる.
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