図譜・消化器病の超音波診断 他検査法との対比による症例の検討
膵疾患の診断・1—方法と症例(良性疾患)
税所 宏光
1
,
五月女 直樹
1
,
大藤 正雄
1
,
土屋 幸浩
1
,
唐沢 英偉
2
,
木村 邦夫
1
,
江原 正明
1
,
高橋 法昭
1
,
木村 道夫
1
,
大野 孝則
1
1千葉大第1内科
2国立横浜東病院内科
pp.742-747
発行日 1979年5月10日
Published Date 1979/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215889
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はじめに
超音波検査は患者に苦痛を与えず,簡便性と安全性を備えた適用範囲の広い臨床検査法である.膵においてはGray-scale表示のコンタクト手動走査型装置による超音波診断がすでに高い評価を得ているのであるか2〜5),最近実用化された電子走査型装置ではいっそう検査が簡便となり,微小病変の映像を得ることができるようになった.また,これまで困難であった膵管の描出が確実に行えるようになった6),膵疾患を診断する上で,膵実質と膵管の両面から同時にアプローチできるリニア電子走査による超音波検査はきわめて有用である.
そこで,リニア電子走査型超音波装置を用いた膵診断について,方法と症例を以下2回に分けて示す.
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