診断基準とその使い方
輸血後肝炎
鈴木 宏
1
1東大・第1内科
pp.2002-2003
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206355
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輸血後肝炎は輸血後に起こる急性ウイルス肝炎を総称したものである.以前,わが国では血清肝炎と呼んでいたが,輸血後肝炎のなかにはB型肝炎ウイルス(HBV)だけでなく,A型肝炎ウイルスによるものもあることが明らかになり,輸血後肝炎として総称している.なお,HBVはKrugmanらにより非経口的だけでなく経口的にも感染することが明らかにされ,血清肝炎という病名は不適当であるとしてB型肝炎と呼ばれるようになっている.一方,伝染性肝炎はA型肝炎と呼ばれている.
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