今月の主題 肝炎
総説
輸血後肝炎の現状とその予防
関口 定美
1
,
佐藤 進一郎
2
Sadayoshi SEKIGUCHI
1
,
Shin-ichiro SATO
2
1北海道赤十字血液センター
2北海道赤十字血液センター検査部検査2課
キーワード:
輸血後肝炎
,
HBV
,
HCV
,
ウイルススクリーニング
Keyword:
輸血後肝炎
,
HBV
,
HCV
,
ウイルススクリーニング
pp.255-263
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904018
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輸血後肝炎の発症頻度は,献血による血液確保とウイルススクリーニングの進歩によって格段と低下し,むしろ一例報告のレベルにさえなった.しかしながらわが国においては,B型肝炎は一時は消滅したかにみられたが依然として輸血後に発生する症例が認められ,このために血液の安全性が強く望まれている.C型肝炎についてはスクリーニングの効果がほぼ十分とされており,また新しく発見されたGBV-C/HGV,TTVはまだ輸血後肝炎対策の主な対象とはなっていない.
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