今月の主題 HCV
病態解説
供血者スクリーニングと輸血後肝炎
佐々木 富美子
1
,
守屋 尚
1
,
水井 正明
2
,
野尻 徳行
3
,
吉澤 浩司
1
Fumiko SASAKI
1
,
Takashi MORIYA
1
,
Masaaki MIZUI
2
,
Noriyuki NOJIRI
3
,
Hiroshi YOSHIZAWA
1
1広島大学医学部衛生学
2広島県赤十字血液センター
3八王子赤十字血液センター
キーワード:
HCV
,
HBV
,
輸血後肝炎
Keyword:
HCV
,
HBV
,
輸血後肝炎
pp.1117-1121
発行日 1993年10月15日
Published Date 1993/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901705
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1973年からHBs抗原スクリーニング,さらに1989年からはHBc抗体スクリーニングが導入されたことにより,輸血後B型肝炎はほぼ駆逐された.
一方,1989年からC100-3抗体スクリーニングに続いて,1992年からのHCV PHA法によるスクリーニングが導入されたことにより,輸血後C型肝炎の発生率も激減した.しかし,HCV PHA法によっても発見することのできないHCVキャリアが存在することも確かであり,今後の課題であると考えられる.〔臨床検査37(10): 1117-1121, 1993〕
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.