カラーグラフ 臨床医のための病理学
XXIII.運動器疾患(2)
金子 仁
1,2
1日本医大
2日本医大・老研基礎部
pp.982-983
発行日 1975年5月10日
Published Date 1975/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206057
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骨腫瘍と並んで,軟部組織の悪性腫瘍である肉腫が,運動器疾患の最も恐るべき命取りの病気である.線維肉腫,脂肪肉腫,横紋筋肉腫,血管肉腫,平滑筋肉腫,滑液膜肉腫,神経線維肉腫,蜂巣状軟部肉腫などがあるが,今回は前記4種の肉腫を載せた.
これら肉腫の組織学的鑑別は必ずしも容易でなく,普通染色(H.E.染色)のみならず,特殊染色を参考とする場合が多い,どうしてもオリジンの分からぬ時は仕方がなく,単に円形細胞肉腫,紡錘細胞肉腫,多形細胞肉腫などと純形態学的な名前をつけるのである.
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