臨床医のための病理学
XXI.生殖器疾患(2)
金子 仁
1,2
1日本医大
2日本医大老研基礎部
pp.334-335
発行日 1975年3月10日
Published Date 1975/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205825
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子宮腟部癌より頻度は少ないが,子宮体部癌も重要な疾患である.悪性絨毛上皮腫も体部に発生するが,血行性転移で肺に腫瘍を形成する場合が多い.妊娠に関係があり,ことに胞状奇胎後に発生することが多く,両者はともに尿中ホルモン値が高い.
卵巣癌は漿液性嚢胞から発生する場合が多い.卵巣のデルモイドチステは一種の奇形腫で,良性である.
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