今月の主題 出血傾向の新知識
知っておきたい出血性素因
von Willebrand病
吉岡 慶一郎
1
1国立大阪病院小児科
pp.918-919
発行日 1975年5月10日
Published Date 1975/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206035
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1962年,von willebrand1)はフィンランドのÄland島において,皮膚粘膜出血を主症状とし,血小板数正常で出血時間の延長を特徴とする男女両性に家族性に出現する先天性出血性素質を見出し,hereditary pseudohemophiliaと命名した.その後この疾患の止血障害に関して多数の検索がなされ,その成因に関して種々の論議が行われてきた.ここでは最近の報告を中心として現在における本疾患の概念について述べる.
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