特集 これだけは知っておきたい検査のポイント
VIII.血液化学検査
ビリルビンと黄疸指数
亀谷 麒与隆
1
,
岡崎 勲
1
1慶大内科
pp.579-582
発行日 1975年3月20日
Published Date 1975/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205918
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黄疸とは 黄疸とは血清ビリルビン値が過剰(1mg/dl以上)になった状態と定義されている.したがって黄疸の程度は血清ビリルビン値の定量により決定されるのであるが,皮膚・粘膜の黄染はビリルビンの増量による場合が一般であるために,簡便法として血清の黄色調を比色定量する黄疸指数(Meulengracht法)が用いられてき九すなわち血清を生食水で希釈して標準液(重クロム酸カリ0.01g/dl)の濃度と一致するまでに要した希釈倍数で表わされ,ビリルビン1mg/dlが黄疸指数10にほぼ対応する.健康人血清の黄疸指数は4〜6単位,血清総ビリルビン値は0.2〜0.8mg/dlである.血清総ビリルビン値が2mg/dl以上となると黄疸として認識できるので顕性黄疽,それ以下の場合には潜在性黄疸と呼ぶことがある.
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