正常値
黄疸指数,ビリルビン
茂手木 皓喜
1
1東大中検
pp.1749-1750
発行日 1967年12月10日
Published Date 1967/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202027
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黄疸指数のはかりかた
ふつうMeulengracht法が行なわれている。これは備え付けのモイレングラハト用の試験管に血清0.5mlをとり,生理的食塩水で希釈してゆき,規準用比色管の色(重クロム酸カリの1万倍溶液入り)と濃さが等しくなるようにする。原血清を何倍希釈して等しくなつたかの倍数が黄疸指数である。
この方法の長所は,簡易であり,特別の試薬器具も必要とせず,第一線の診療面でのスクリーニングに適していることである。一方欠点として,標準色調とトーンの合わないことがあること,溶血や,血清の混濁が測定の誤りをまねく一因となること,カロチノイドや食品中の黄色色素が妨害することなどである。これらの欠点をのぞくため,アセトン法,その他の改良法が考案されているが,むしろこのような場合はビリルビンを定量したほうがよい。
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