超音波診断の読み方
乳腺疾患
和賀井 敏夫
1
1順大超音波医学研センター
pp.209-212
発行日 1975年2月10日
Published Date 1975/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205785
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近年,超音波診断法が各科領域において広く利用されるようになってきた.ことに超音波パルス反射法を用いる生体構造の映像法が,超音波断層法として臨床的にもその特徴とともに有効に用いられるようになってきた.この特徴としては生体の任意の部の断面を任意の方向や角度で描写でき、しかも生体軟部組織構造の映像化に優れている二となどが挙げられる.さらに癌のような病的組織が,その音響的特性に基づいて,画像の上に直接的情報としての異常隊として描写されるので,これを用いて診断が行われる.超音波断層法はこのような特徴を示すと同時に,装置面における進歩も目覚しく,今同紹介する階調性超音波断層像では,画像の解像力の向上が著明である.
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