演習・X線診断学
単純X線写真による読影のコツ(2)—胸部
大澤 忠
1
1自冶医大放射線科
pp.205-208
発行日 1975年2月10日
Published Date 1975/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205784
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まず胸部骨格から見てゆきます.
肋骨の走行.肋間腔など正常です,右肺尖野を斜走する細い骨が見られます.頸骨でしょうか?右第1肋骨の形成不全であるとすれば左第1肋骨が欠損していることになります.頸椎,胸椎の数はそれぞれの写真がなければわかりません.しかし頸椎の横突起はほぼ水平,上部胸椎の横突起はやや上向きに出るので鑑別できます.このプリントではわかりずらいと思いますが,この例は頸肋です.
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