今月の主題 手術適応の問題点
特殊な状態における手術適応
老人の進行胃癌
服部 孝雄
1
,
永田 信雄
1
,
笹尾 哲郎
1
1広島大原医研外科
pp.1292-1295
発行日 1974年10月10日
Published Date 1974/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205613
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はじめに
最近における平均寿命の伸びは,当然のことながら高齢者人口の増加となり,一方では,麻酔,術前術後の管理などの著しい進歩によって,高齢者に対する手術は年々積極的に行なわれる機運にある.老人の進行胃癌の手術適応というテーマは甚だむずかしい問題を多く含んでいるが,ここではまず胃癌を手術する立場からみて,何歳から上を老人と考えるのが妥当かという点をはっきりさせた上で,次に一般の進行胃癌に対する治療法を論じて,これに年齢というファクターを加味したら,どのようになるかという風に考えてみたい.
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