今月の主題 手術適応の問題点
特殊な状態における手術適応
老人の肺癌
末舛 恵一
1
,
土屋 了介
1
1国立がんセンター・外科
pp.1290-1291
発行日 1974年10月10日
Published Date 1974/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205612
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肺癌は高齢者に多い疾患であり,最近日本人の生命の延長に伴って肺癌による死亡が増加しており,1972年には結核による死亡を上まわった.しかし,治療に当たって肺の広範な切除が要求されるため,70歳を越えるような高齢者の肺癌では,他の臓器と異なって加齢による心肺機能の低下と手術耐性との関係が問題となる.また一方,組織型分布が加齢によって変化しており,このことは切除予後を左右する.
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