今月の表紙
胃癌(3型の進行癌)
手島 伸一
1,3
,
鈴木 由美
1
,
前田 守
2
1同愛記念病院研究検査科
2同愛記念病院外科
3湘南鎌倉総合病院病理診断部
pp.835
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104379
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【症例の概要】
80歳代,男性.食思不振,嘔吐,体重減少で受診した.超音波検査では胃幽門部の34×33mmの胃壁の腫瘤,幽門部狭窄による内腔の拡張,多量の食物残渣がみられ,粘膜下腫瘍,特に胃腸管間質腫瘍(gastrointestinal tumor:GIST)が疑われた.胃生検では腫瘍細胞が得られなかったが,その後の内視鏡下穿刺吸引細胞診で腺癌細胞がみられ,胃癌の診断のもとに幽門側胃切除が行われた.病理学的には,3.5×3cmの3型の胃癌〔中分化管状腺癌,深達度は漿膜下層,リンパ節転移なし(0/4)〕であった.
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